つらい夏バテ解消法
2025年09月1日

夏バテの原因
ここ数年の夏の暑さは異常です。
2025年7月の日本全国平均気温は、観測史上最高となりました。
寝るときにエアコンをつけっぱなしにすることが推奨されるようになりました。
睡眠不足が最も体力を奪い、免疫力を落とし、夏バテの原因の一つに数えられるからです。
自律神経の乱れにも大きな影響を与えます。
夏の暑さに体力を奪われる夏バテ。
冷たいものを食べたり飲んだり。
少しなら熱くなった体を冷ましてくれるので良いのですが、
『過ぎたるは猶及ばざるが如し』の言葉通りで摂りすぎると胃腸の働きが低下します。
夏バテは、体力を奪われるだけでなく、胃や腸の不調にも影響を与えます。
胃腸は自律神経によって働きをコントロールしているからです。
東洋医学では、心身の生理機能をコントロールする『五臓(肝、心、脾、肺、腎)』という考え方があります。
この中の『脾(ひ)』は、胃腸や膵臓などの消化器系の機能を表しています。
日々の活力(気)は、胃腸で作られると考えられており、胃腸の働きが悪くなると、活力を作る働きが落ちる(気虚)ため、カラダがだるく疲れやすくなると解釈されます。
ただ、「夏バテしたくないからしっかり食べなければ!」と無理して食べても逆効果。
胃腸に負担をかけ過ぎると、胃腸が過労状態に陥ってしまうからです。

トマト・きゅうり・冬瓜・スイカ・バナナ・マンゴーなどの夏が旬の食材や南国原産の食材は、カラダを冷やす性質をもつものが多くあります。
暑さを凌ぐには理にかなっていますが、こうした食材を冷房の効いた部屋で食べることで、さらにカラダを冷やしてしまいます。
現代生活では胃腸を冷やしすぎる場合があるのです。
『脾』の働きが悪くなると、胃もたれや消化不良、お腹の張り、下痢などの便通異常が起きます。
食べたものがちゃんと吸収できないので、栄養失調状態になります。
こうした症状が、胃腸の機能低下のサインなのです。
異常な猛暑では、素麺やお茶漬けなどのあっさりとした食事や、喉ごしのよいジュースや清涼飲料水、キンキンに冷えたビール、かき氷やアイスクリームばかりが欲っしてしまいがち。
このような食生活を続けると、炭水化物(糖質)ばかり摂りすぎて、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足し、栄養の偏りから代謝が低下してしまうことがあります。
あまり食べてもいないのに、かえって体重が増えてしまうのはそのためです。
特に45歳から55歳頃までの、いわゆる更年期世代は要注意です。
このような体質の変化を見過ごすと、更年期の症状を悪化させたり、老化を早めたりする可能性がでてしまいます。
アメリカのスタンフォード大学の研究によると、44歳と60歳で老化が急激に進むそうです。
いわゆる生活習慣病が急増するタイミングです。
夏バテの対処法
食事
胃腸の働きを高めておいしく食べる力を養うのが重要です。
そのためには胃腸を冷やさない注意が必要です。
冷たいものは控えめに。
冷たいものを摂った直後に白湯を飲むのはおススメです。
また、古くから胃腸を冷やしすぎない工夫が、生活の中に溶け込んでいます。
冷やし素麺や冷や奴には、ショウガを添えたり、ネギやシソと一緒に食べたりという習慣があります。これらの薬味はカラダを温めるものが多いのです。
夏バテが心配になったら、大いに薬味を活用しましょう。
鍼灸のツボ
脾胃の働きを活性化するツボを刺激しましょう。
親指の腹で20~30秒じっくりと押し続けてください。

中脘(ちゅうかん)
みぞおちとおへその中間にあります。
胃腸疾患の代表的なツボ
胃の消化不良や胃もたれ、胃の痛みなどを緩和し、腸の状態の改善に働き、様々な胃腸の症状に対応できます。
不眠、夏バテ、むくみにも。

足三里(あしさんり)
膝のお皿の外側の縁から指4本分下がったところで、押すとへこんで少し刺激を感じるところ。
胃腸疾患の代表的なツボ
胃腸の不調、冷え性、免疫力アップ、ストレス緩和、脚の疲れやむくみなど万能のツボです。


