必須栄養素 ビタミンE

2024年10月16日

ビタミンA、Dと同様脂溶性ビタミンの一種です。
ビタミンEの最大の特徴は抗酸化作用です。
それと栄養素の取り込みを助ける作用があります。
ビタミンEを摂ることで、ビタミンBとCの効果が2倍程度になります。

抗酸化作用

ビタミンEは正式名称をトコフェロールといいます。
細かく分類すると8種類あり、その中のαトコフェロールが自然界に広く存在します。
もっとも強い効力をもち、強力な抗酸化物質として働きます。
脂肪を含んだ化合物の酸化を防ぎ、代謝によって生じるフリーラジカルから細胞を守ります。
フリーラジカルは活性酸素を生みだす原因です。
いわゆる「カラダが錆びる」状態を引きおこします。
DNAやタンパク質を攻撃することでガンの原因ともなりうるし、また、脂質を連鎖的に酸化させます。
ヒトの細胞は細胞膜に包まれて機能を維持していますが、この細胞膜はコレステロール、つまり脂質で構成されています。
脂質が酸化すると細胞膜が壊され、細胞を損傷して様々な障害を引き起こすのです。

ビタミンEは、フリーラジカルを消失させることにより、自らがビタミンEラジカルとなり、
フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を止めます。
ビタミンEラジカルは、ビタミンCなどによりビタミンEに再生されます。
ビタミンEはビタミンA、C、セレン、システイン、メチオニンの酸化を防ぎます。
このような働きから、がんの発症リスクを減らすと言われています。

細胞の老化を遅らせ、皮膚のシミや老人斑を予防して若々しく見せます。
「若返りのビタミン」と言われる所以です。
血管を丈夫にして、血流を良くして末端まで血液が巡ります。
このため疲労を和らげる働きがあります。
さらに生理の不調改善にも不可欠です。
悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎます。
血栓を予防・溶解します。このため狭心症・心筋梗塞・脳卒中のリスクを下げます。
傷の局部に外用(皮膚から吸収できる)し、内服することで深い傷痕が残るのを防ぎます。
やけどの治りを早めます。

ビタミンEの摂取

ビタミンEは脂溶性ですが、あまり長い期間体内に留まらないため、こまめに摂取する必要があります。
1日の必要量は400~800IUです。
植物油やナッツ類に多く含まれ、通常の食事をしていれば不足しないでしょう。
しかし、どうしても脂質を多く含む食品に含まれているので、脂質が気になる方はサプリメントをうまく利用するのも一つの方法だと思います。
ビタミンEの抗酸化パワー。
非常に大事ですね。

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