肩こりがつらい方へ
2025年05月1日
日々の施術の中で最も多くご相談いただくのが「肩こり」
デスクワークやスマホの使用が当たり前の今、肩こりは国民病ともいえる症状です
今回は、肩こりの原因・痛みのタイプ別の特徴・鍼灸による治療法・自宅でできるセルフケアまで、わかりやすく解説します
肩こりの主な原因
肩こりの原因は1つではありません
以下のような要因が複雑に絡み合って起こることが多いです
- 姿勢の悪さ(猫背・前傾姿勢など)
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク、スマホ操作)
- ストレス(自律神経の乱れによる筋緊張)
- 目の疲れ(眼精疲労による筋肉の緊張)
- 冷え(血流の悪化による筋緊張)
痛みの種類別に見る肩こり
肩こりと一言でいっても、痛みや不快感の感じ方は人それぞれです。
1. 鈍い重だるさ
最も多く一般的なタイプ
筋肉が硬くなり、血行不良を起こしているサイン
2. ズキズキ・締め付けられるような痛み
神経が圧迫されている場合や、ストレス由来の緊張が強いケースに多いです
3. しびれを伴う
首の神経が圧迫されている可能性があるため、注意が必要
整形外科との併用がベターです
鍼灸による肩こり施術
鍼灸は、肩こりに非常に有効です。以下のような効果があります
- 筋肉の緊張を緩める
- 血流を改善し、老廃物の排出を促進
- ツボを刺激して、自律神経を整える
- 肩周辺だけでなく、全身のバランスを調整
当院では、お一人お一人の状態を丁寧にカウンセリングし、体質・症状に合わせたオーダーメイド施術を行っています
鍼だけでなく、筋膜リリースと鍼通電を組み合わせた施術でより深いところまで施術できます
自宅でできる肩こりセルフケア
肩甲骨ストレッチ
①両腕引き寄せストレッチ(座ってできる)
- 背筋を伸ばして椅子に座る
- 両腕を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして腕を引く
- そのまま10秒キープ × 3セット
② 壁タッチストレッチ
- 壁に背中をつけて立ち、肘と手の甲を壁につける
- 腕を上下にゆっくり動かしながら、肩甲骨を意識
- 10回 × 2セット
③ タオル引っぱりストレッチ
- タオルの両端を持ち、頭の上に持ち上げる
- ゆっくり背中の後ろに下げていき、肩甲骨を寄せる
- 呼吸を意識しながら10回繰り返す
湯船につかる
40℃前後のお湯にゆっくり浸かることで、血流が改善されます
蒸しタオルを当てる
首~肩に温熱刺激を与えて、筋肉をゆるめましょう
深呼吸
①腹式呼吸
ストレスによる自律神経の乱れを整えるのに効果的です
②胸式呼吸
意識を胸椎と肋骨を動かすところに向けると、姿勢が良くなり首や肩への負担を減らすことができます
ツボ押し
① 肩井(けんせい)
場所: 首の付け根と肩先の中間あたり
押し方: 反対の手の中指or親指でぐっと5秒×3回押す
② 天柱(てんちゅう)
場所: 首の後ろ、髪の生え際のくぼみ(左右)
押し方: 両手の親指で頭を支えるようにして押す(5秒×3回)
③ 合谷(ごうこく)
場所: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ
押し方: 反対の親指でゆっくり押し込む(3秒押して3秒離す×5回)
肩こりは、放っておくと慢性化し、頭痛・めまい・睡眠障害などに発展することもあります
つらいと感じた時がケアのタイミングです
お身体の状態に合わせた鍼灸治療で、根本から改善を目指しましょう
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください