膝の軟骨がすり減って痛い

2025年04月1日

「最近、膝の痛みが気になってきた…」
「階段の上り下りがつらい…」
「病院で『軟骨がすり減っている』と言われた…」 こんな悩みを抱えていませんか?
膝の痛みは、加齢や体重増加、過度な運動で膝の軟骨がすり減ることで起こることが多く、変形性膝関節症や膝離断性骨軟骨炎などが疑われます。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝のクッションとして働いている関節軟骨が加齢に伴いすり減っていくことにより、関節内に炎症が起きたり関節が変形したりして痛みや腫れを生じる病気です。
病気の初期には立ち上がりや歩き始めなど動作の開始時に痛みが現れますが、進行すると階段の昇り降りや正座が困難になり、日常生活にも支障をきたすようになります。

膝離断性骨軟骨炎

膝離断性骨軟骨炎は、血流が悪くなることによって軟骨の下にある骨である軟骨下骨が壊死し、膝関節の軟骨の一部が骨ごと剥がれてしまう病気です。
成長期のスポーツ選手に多くみられ、ストレスや外傷によって軟骨下骨に負担がかかることが原因で起こると考えられています。
好発年齢は10代前半で、男女比はおよそ2:1です。

変形性膝関節症の症状の推移

ここでは多くの方がお悩みの変形性膝関節症をとりあげます。
変形性膝関節症は関節軟骨に傷がつくことで症状が現れ始め、数十年かけて進行します。

関節軟骨に傷がつく(発症)

ぶつけたわけでもないのに時々痛む。でもしばらくすると治まる。

関節軟骨がすり減り始める(初期)

階段の上り下りや、椅子から立ち上がる時など、特定の動作で動き始めに痛みを感じる。しばらく休むと治まる。

関節軟骨が変形する(進行期)

歩くだけでも痛む。安静にしても痛みが治まらない。膝の周辺がはれて、ほてりを感じる。

関節軟骨が完全にすり減る(末期)

歩く時に杖や手すりが必要になる。

膝の痛みの対策

ファーストチョイスは早めの整形外科の診察

関節軟骨には血管がなく、血液によって栄養分が運ばれていないため、一度すり減ると元には戻りません。
しかし早めに治療を行えば、9割の症状が改善され、治療をしない場合とでは10年の膝に大きな差が現れます。
膝にきしみなどが現れた段階(前期)で、受診をしましょう。

中程度までなら保存療法

ほとんどの場合はいきなり手術をすることはありません。
手術を行わない保存療法が選択されます。
具体的には、
・ブロック注射やヒアルロン注射
・電気治療
プラスして運動、食事指導などで膝をいたわり、強くし、負担がかからないようにします。

しかしながら「治療後は楽になるけど、またすぐ痛くなる…」という悩みを抱えている方も少なくありません。

膝痛のセルフケア

膝の痛みを和らげるには、自分でできるケアも重要です。
(1) ストレッチで柔軟性を高める
膝周りの筋肉を柔らかくすることで、負担を軽減できます。

  • 太ももの前側の筋肉を伸ばすストレッチ
  • ふくらはぎを伸ばすストレッチ
  • 股関節と足首をストレッチで可動域を広げることで膝関節の安定性を高める

(2) 筋力をつける運動
膝に負担をかけずに太ももの筋力を鍛えることが大切です。

  • 椅子に座ったまま足を伸ばす(太ももの前側を鍛える)
  • 膝を伸ばした状態で足首を上下に動かす(血流を促す)

(3) 日常生活の工夫

  • 正しい歩き方を意識する(つま先を前に向けて歩く)
  • クッション性のある靴を選ぶ(衝撃を和らげる)
  • 階段の上り下りは手すりを使う(膝の負担を減らす)

4. これ以上悪化させないためにできること

(1) 体重管理
膝にかかる負担を減らすために、無理のない食事改善を

  • 食物繊維が多い野菜を増やす
  • 糖質と脂質の摂りすぎに気を付ける
  • タンパク質をしっかり摂る(筋力維持にも重要)

(2) 負担の少ない運動
膝に優しい運動を続けることがポイントです。

  • ウォーキングの際はサポーターを活用したり、ウォーキング用の杖(ノルディックウォーキング)を使用する
  • 水中ウォーキングやヨガで膝にやさしく運動
  • ピラティスで負担がかからない正しい体の動かし方を身につける

膝の痛みに鍼灸

変形性膝関節症の人は程度はいろいろですがO脚になっています。
この場合、膝だけでなく股関節や足首も変形しています。
О脚になる原因は加齢、肥満、筋力不足などが多いです。
男性よりも女性の方が多いです。

これを少しでも改善しないと運動しても痛みが増すばかりです。
当院は筋膜リリースと鍼と鍼通電のコラボ施術を特徴としています。
鍼だけでは関節の変形に対してわずかしか変化させられませんが、筋膜リリースと鍼通電を加えることで、変化量が大幅に増します。
具体的な変化としては以下のことが起こります
・足踏みをしたときに足の裏の着地した感覚が違う
・足が動かしやすくなる
・その結果、痛みが軽減する

この変化があって初めて運動をすることが可能になってきますし、効果的になります。
いつまでも杖なしで自分の足で歩きたいですよね。
このような痛みでお悩みの方、ぜひ当院にご来院ください。




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