鍼通電療法 (電気はり)
2024年04月1日
鍼通電療法とは
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鍼通電療法は鍼と電気刺激療法が融合して生まれた施術法です。
歴史は浅く、鍼の歴史が2000年以上あるのに対して現在の鍼通電はまだ50年くらいです。
機器を使用することで安定した再現性の高い刺激を与えられる優れた療法です。
・痛みの緩和
・血行不良の改善
・筋肉のこりの緩和
・筋肉の萎縮を防ぐ
・心を整える
・スポーツする能力を高める
これらの用途に適しています。
具体的な疾患・症状を挙げると
・筋肉
筋肉の痛み・こり
・神経
坐骨神経痛
肋間神経痛
顔面神経痛
後頭神経痛
腋窩神経、大腿神経の支配領域の痛み
神経根症状
頸椎・腰椎ヘルニア
脊柱管狭窄症
・関節
捻挫
寝違え
膝関節症
・自律神経
自律神経失調症によるメンタル的な症状
鍼通電のメリット
筋肉の血行を改善してコリをほぐすことが得意です。
また、筋肉を刺激することで筋肉を支配する神経にある求心性神経を興奮させて中枢神経に信号を送ることで、体に備わっているはたらきである鎮痛作用を活発にしたり、反射によるホルモン分泌や自律神経を調節する働きが期待できます。
鍼通電療法の禁忌
このように多くの症状・疾患に使えますが、一方で使用できないケースがあります。
・ペースメーカーを使用する方
・知覚脱出
・循環障害
・重篤な動脈疾患
・原因不明の発熱
・強い皮膚病変
・妊娠もしくは妊娠の可能性がある方
鍼通電に限った話ではありませんが、施術を受ける前に必ず現病歴や既往歴をお伝えください。
使用する鍼具
鍼に電気を流すので体内で鍼が折れる原因となる電気分解による腐蝕や筋収縮などの外力に耐えられる鍼を使用します。
鍼を製造するメーカーが取扱説明書に鍼通電に使用できるかどうか明記しています。
そして使用できる鍼で太さが3番(直径0.2mm)以上、鍼の長さ30mm以上が推奨されています。
素材はステンレス製で滅菌済のディスポ鍼が強く推奨されています。
機器は鍼電極低周波治療器として認証された医療機器でなければいけません。
当院ではこれらのルールを順守して施術を行います。