ヨガとピラティス、何がどう違うの?

2025年08月1日

最近、患者さんから「ヨガとピラティスって、どちらが身体にいいんですか?」というご質問をよくいただきます。
どちらも体に優しく、健康に良いイメージがありますよね。
でも実は、それぞれに特徴と目的が異なります。
鍼灸の視点も交えて、その違いをわかりやすくお伝えします。

ルーツの違い

ヨガはインド発祥で、約4000年以上の歴史があると言われています。
心と体、そして呼吸を整える「調和」が目的で、ポーズ(アーサナ)・呼吸法・瞑想を通して心身のバランスを整えることに重きを置きます。

ピラティスは20世紀初頭、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が負傷兵のリハビリのために考案したエクササイズです。
解剖学に基づき、特にインナーマッスル(体幹)を鍛えることを目的としています。

目的と効果の違い

ヨガの目的は、心の安定と柔軟性の向上。
ストレッチが中心なので、筋肉や関節の柔軟性を高めたい方、ストレスを和らげたい方におすすめです。

ピラティスの目的は、姿勢改善と体幹強化。
身体の軸を安定させるので、腰痛・肩こり改善や、ケガの予防にも効果的です。

呼吸法の違い

ヨガは主に腹式呼吸(「プラーナヤーマ」鼻呼吸でお腹をふくらませる)です。
副交感神経を優位にし、リラックス効果を高め、ストレスを軽減し、集中力がアップします。

ピラティスは主に胸式呼吸(肋骨を広げるように呼吸)です。
お腹をへこませたまま、肋骨を意識して胸を広げるように鼻から息を吸い、口からゆっくりと長く吐き出すのが基本です。
これにより、体幹の筋肉を効果的に使い、運動効率を高めることができます。

鍼灸と組み合わせると?

ヨガとピラティスのいずれも、身体のバランスを整えるという意味で、鍼灸と非常に相性が良い運動です。
ヨガは特に自律神経の調整に長じており、ピラティスは姿勢・筋肉のバランス改善に優れ、鍼灸は心身の全身調整に適しています。
それぞれの得意分野が違うので、うまく組み合わせることで、相乗効果が期待できます。

結論から言えば、「自分の目的に合わせて選ぶ」のが正解です。

こんな方におすすめ          ヨガ       ピラティス
心の安定・リラックス      ◎          △
姿勢改善・体幹強化          △          ◎
柔軟性を高めたい             ◎          ○
ケガの予防・リハビリ      ○          ◎
呼吸を整えたい       ◎          ○

「心身一如」という言葉があるとおり、心と体は互いに密接につながっています。
自分に合ったケア方法を見つけることが、健康への第一歩です。
それでは、今日も健やかな一日をお過ごしください。

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